Lena Yokoyama for Italian
世界各国で新型コロナウイルスが感染拡大した2020年4月。日本人バイオリニスト・横山令奈は、患者の治療最前線である病院の屋上から演奏を披露しました。
彼女は、日本の大阪府に生まれ、7歳からバイオリンを演奏していた横山は、2006年にイタリアに留学します。そこからイタリア北部クレモナを拠点に活動するようになります。
人口約36万人のクレモナでは、コロナウイルスによる死者が872人に上り、感染者は5千人を超えていました。町はロックダウン中。横山の演奏中にも、静まり返った町の中を、救急車がサイレンを鳴らし病院に到着していました。
医療従事者への感謝の気持ち、そして患者たちが再び音楽を楽しめる日が来ることを祈って披露された演奏の模様は、曲が終わるたびに大きな拍手と歓声が上がり、涙を流しながら聞く人もいたと言います。配信も実施され、世界中の人々を元気づけることになります。
世界中から多くの称賛が寄せられました。
音楽とともに生きてきた彼女は、このような未曽有の事態でも音楽の持つ力の可能性を信じ、パフォーマンスをしたと言います。
当社の提供する旅によって、1人の演奏家の思いや音楽への愛をより強く感じることができるでしょう。