National Treasures
国宝とは、重要文化財の中でもとりわけ価値が高い、世界的にも貴重なものを指します。
まず、文化庁の専門知識を持った調査官が候補を選び、文化審議会で審議されたのち、最終的に文部科学大臣が重要文化財を決定します。
重要文化財に指定されてから10年以上経たなければ国宝候補にはならず、そこから審査を経て国宝が決定されます。
国宝には、工芸品、書跡、建造物、絵画、彫刻、古文書、考古資料、歴史資料の8種類があります。
現在国宝に指定されているものは、全部で1,116件です。
かなり価値の高いものばかりなので大切に保護・保管されているものが多く、普段お目にかかる機会は少ないですが、美術館や博物館の企画展などで全国に展示がくることもあります。
とくに有名なものとしては、風神雷神図屏風や鳥獣戯画などがあります。
姫路城、松本城、彦根城、犬山城、松江城なども、国宝にあたり、「国宝5城」などと呼ばれたりもします。
刀剣は、国宝の約1割を占めています。天下五剣などが有名です。
現在は、刀剣をモチーフにしたゲームの影響もあり、特別展などが開かれた際には多くの人でにぎわいます。ぜひ東京の国宝もご覧ください。