Yoichi Hatta for Taiwanese
八田與一は、台湾に巨大なインフラを設計し、技術者として土木工事を指揮し、発展に大きく貢献した人物です。
台湾総督府の職員としてその技術者人生をスタートさせた31歳の八田は、台湾南部の開発のため、大規模な水力発電が可能な候補地を調査・測量し、食糧増産のための灌漑計画と合わせて立案せよ、という命を受けます。それから3年、自らの足で原生林を歩き、現地の人々と交流を重ねた八田は、台湾最大の平地をすべて灌漑しそこで米やさとうきびを耕作し、世界最大級のダムを建設する水利計画をまとめ、提出しました。はじめはこの壮大な計画はまったく相手にされませんでしたが、八田は譲りませんでした。
食糧不足や水不足を解消するこの大掛かりな計画は、途中で技術者のリストラ問題なども発生します。半数ほどの従業員をカットしなければいけないこの大きな壁にも、失業者にはさらに良い再雇用先を与えるなど八田が先頭にたって奔走しました。
そうして雇用を守りながら、台湾の未来のために尽力する八田の姿勢と信念は、そこで働く人々の心を動かしました。
100年の時を経た今も、ダムは平原を潤し続け、八田の記憶とともに台湾の人たちの心を満たし続けています。
彼の信念を曲げず台湾の発展のために尽くす精神と、そのリーダーシップを学ぶ訪日の旅は、当社にお任せください。台湾の皆様にぜひおすすめしたいと思います。