森上助次は、19歳の時、フロリダで最初の日系移民の入植地に、単身で渡米しました。森上はそこから農業で成功し、買い集めた土地を、他界する前に所有する土地をすべて地元に寄贈します。160エーカーをパームビーチ郡に、40エーカーをフロリダ州に寄贈しました。それにより、この土地に森上ミュージアムが誕生するのです。日本的な欄干のある橋、石灯籠、竹林、石庭、ししおどし、小さな滝など、日本の美しい庭園を持つ森上ミュージアムは、そこに住む日本人のみならず、現地に住む富裕層の心も潤しているといいます。

盆栽の展示が広がり、鯉がたくさん泳いでいる池なども見ることができ、森上が入植したヤマト・コロニーの歴史を紹介する展示コーナーと、現代の日本の生活を紹介する展示もあります。

また、ミュージアムでは、例年4月に「HATSUME FAIR」と呼ばれるお祭りが開催され、和太鼓や茶の湯など日本の伝統文化を紹介するイベントや展示が大々的に行われ、周辺からは多くの人たちが訪れます。このように、1人の日本人の功績により、日本の文化が遠く離れたフロリダでも今なお根付いています。

当社の提供する旅で、彼にまつわるスポットを巡り、その生き様や考え方を考えてみましょう。