杉原千畝氏は、満州をはじめヨーロッパで活躍したのち、リトアニアのカウナス領事館に赴任した、日本の外交官です。

第二次世界大戦中、ドイツの迫害によりポーランドなど欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状を目の当たりにした彼は、当時の外務省からの、「すべての外国人について、避難先の国の入国許可を得ていない者には通過ビザを発給しない」という方針に反して、日本通過のビザを独自の判断で2100家族以上、計6000名以上に発給し、避難民を救ったことで有名です。この杉原が発行したビザは、多くのユダヤ難民を救い、「命のビザ」と呼ばれるようになります。

当時は、ビザの発給の際に避難民に手数料以外に高額な代金を要求しているものなどもいるなかで、困難な状況であっても最後までビザを発給し、ユダヤ人を救おうとした杉原の勇気と人道性は、現在に至るまで高い評価を受けています。

彼が残した「大したことをしたわけではない。当然のことをしただけです。」という言葉は、彼の人間性を表すものとして有名です。

同じく第二次世界大戦末期に多くのユダヤ人の命を救ったことで知られるドイツ人、オスカー・シンドラーになぞらえて、「東洋のシンドラー」とたたえられました。

彼の勇気と残した功績をたどる訪日旅行を、特にユダヤ系民族の方に当社でご提供いたします。