富裕層マーケティングビジネス独り言第1章 「PSAとLBSで永遠の富裕層顧客を創る」その2
さて、そのPSAの役割について少し考察を。
例えば旅行会社は飛行機や列車、宿泊施設などの経営資源を持たないいわゆる代理業です。この場合のPSAの役割は「顧客の購買を代理する」ということにいきつきます。他社の経営資源を販売する代理業でなく、顧客の購買を代理するエージェント。10年ほど前までは不動産業界においても販売代理が主流でしたが、現在は購買代理に経営資源を集中させている不動産会社も登場し特に富裕層顧客にウケがよい現状などを見るにつけ、顧客志向というごく当たり前の考え方を組織として全社的に取り組めるか否かが大企業の富裕層ビジネスの生命線となっていくことになるはずです。そういう意味からもPSAの存在は全社組織に正しい新風を吹き込む基本的かつ最重要な存在であることをもう一度認識して、「今の」顧客を知る活動を継続することが重要です。本当はこれ、今すぐただでできること。のはずなんですが意外とやっていないことが多いんじゃないでしょうか。
顧客志向=「顧客の味方」であり続ける、その単純明快な行動指針と具体的活動に向けた一歩が富裕層ビジネスに取り組む大企業の利益に大きな影響を与えることはもはや自明だというのが私の結論です。